人が財産なら、人件費に投資しなさいよ。

俺も既に社会人5年目だし、最近はメディアを通して、

経営者たちの話を見るチャンスがとても増えている。

みんな、口を揃えていうのが、「うちの会社は人が一番大切な財産です。」という話だが、

そんな大事なのに、会社で待遇はそれしかできませんか？って逆に聞きたくなる。

日本の会社が持つ「内部留保」の全体額は300兆円と世界一とされている。

この数字も旧民主党政権から自民党政権に変わってから、6年連続上昇している数字だ。

政府が経連団に対する賃金引き上げへの働きは、表面で見る限りは良さそうな施策だが、

その中身を見るとどれだけクズなものなのかわかる。

毎年賃上げをする前は、前年度の物価上昇率をベースにする必要があるが、

少なくとも自民党政権になってからは物価上昇率＞賃金引き上げ率がずっと続いている。

つまり、給料が上がっても物価がそれを上回っているため、

消費がどんどん低下して行っているということだ。

これはとても危険なもので、今後給料が下がり、物価が上がる

「スタグフレーション」に直結する恐れがある。

内部留保は企業からしたら、「保険金」のようなもんだ。

そのため、ある程度は必要であることは否定はしない。

しかしながら、既に安定額を確保している企業が

人への投資をしない、その代わり役員報酬は毎年上がるという

こんな状況が続くようで、日本経済はもっと悪化していくことしか考えられない。