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サムスン(Samsung)はもうアップル(Apple)の敵ではない? 独占を進めるサムスンの勢い。 본문

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サムスン(Samsung)はもうアップル(Apple)の敵ではない? 独占を進めるサムスンの勢い。

Hong Kyu David Park 2015. 5. 5. 22:58
世界の半導体チップの製造業界が、サムスンの最近の動きに恐れているという分析が出ている。

ブルームバーグは、サムスン電子が最近になってアップルと和解し、協調を強化している上に、以前とは違って’電子部品’への調達の量を増やしており、競争企業の実績に大きなダメージを与えていると報じている。

◇サムスンとアップルの同盟、TSMCやSanDiskは’ノックダウン’

既に亡くなっている故スティーブジョブズ氏が生きていた当時、まるで戦争を見ているかのように争っていたアップルのサムスンの関係が急によくなっている。去年8月、消耗戦となっていた特許訴訟を終えることに合意したティム・クック、アップル最高経営者(CEO)とサムスンは、今や最高のアップル製品を作り出すことに力を注いでいる。


サムスンは、アップルに次に出すiPhoneのCPUチップを生産すると共に、アップルの製品に供給するディスプレーのパネル生産のため、アップル専用のチームを作っている。モバイル部門で実績の低下で苦労していたサムスンは、半導体やディスプレーなどでの実績の上昇を導いている。こういうわけで、台湾の最大半導体企業であるTSMCやアメリカのSanDiskなど競争会社の苦戦が懸念されている。

先月29日、サムスンは第1期の実績を発表したが、全ての部門で利益が成長していた。一方、以前までiPhoneのCPUチップを独占していたTSMCは第1期実績を発表時に、今年の投資支出計画を下向修正した。

実際、最近台湾のTSMCとCPUチップの契約をめぐり、競争を続けてきたサムスンが、アップルの次世代iPhoneに入るメインチップA9プロセッサーの供給権を確保したと報じられている。TSMCはサムスンとアップルが法的紛争を続けていた当時’iPhone6’や’iPhone6 Plus’のA8プロセッサーを受注していた。


ベッシー・バンヒースウェドブッシュ証券アナリストは”サムスンは半導体市場で競争企業にリベンジし、再び回復傾向である”といい”サムスンは全ての事業で継続的に驚くべき投資を続けている”と話した

iPhoneやiPad,Macなどのメモリチップを生産してきたSanDiskの打撃も大きい。第1期の実績は市場の予測を大きく下回った。SanDiskの製品の平均販売価格の下落や、製品の販売延期、顧客減少などが実績を悪化させる原因とも言われている。SanDiskが失った顧客はアップルであり、これはアップルが新しいMac入るフラッシュドライブをサムスンの製品を使うことによるものである。ダン・トールマンアナリストは”サムスンと闘うのは簡単ではない”といい”サムスンはアップルとの和解が成立してからSanDiskの事業を奪うことにしていた”と話した。

アップルはSanDiskの全体売上の19%を占める最大の顧客だ。その他、マイクロンテクノロジーやSKハイニックス、AUオプトロニックス、TSMCなどの大手半導体メーカーの最大顧客上位3社の中にはアップルが入っている。これらの会社は各事業部門でサムスンと競争している。

去年の6月まで、サムスンの営業利益の6割以上がモバイル事業だったが、去年はその割合が4割以下まで落ちた。それは半導体事業の売上が5割以上を占めたからである。サムスンはスマートホン市場でアップルとの競争で顧客を失いつつあるが、昨年全ての電子部品の買収規模で世界1位を守った、サムスンとアップル、両者の電子製品用チップ買収量は17%を占めている。

◇自社部品搭載の製品を増やすサムスン、半導体業界は’苦痛’

またTSMCやSanDiskなどは、サムスンがアップルの受注を奪ったことだけではなく、サムスンが自社の製品に対する内部部品調達が拡大されていることにも懸念している。というのは、サムスンは今まで、より良い条件でなければ、自社の部品にこだわっていなかったが、この方針が変わり、最近販売を開始した’GalaxyS6’に自社CPUチップを搭載したのだ。

SanDiskの場合、アップルの次なる顧客がサムスンである。また世界最大のCPUチップデザイン企業であり、iPhoneの通信モデル製造会社であるクォルコムもサムスンやアップルが最大の顧客である。クォルコムも’GalaxyS6’に自社の部品が選ばれなかったことで、最近、年間実績を二度も下向修正した。

こういうこともあってクォルコムはサムスンとの新たな関係をつくるため、次世代モバイルプロセッサー’スナップドラゴン820’をTSMCではなくサムスン電子ファウンドリーを通じて生産することを決め、契約を結ぶことが明らかになっている。




筆者の私見
上記の記事(本人が和訳したものである)のようにサムスンはアップルとの直接競争では負けている。しかし、もうアップルを敵としてではなく、同盟関係としてその関係を築いており、自らの売上や利益を拡大していっているのである。

極論者は、サムスンは間もなく破産するであろうといっているが、世界でアップルの売上が上がるイコールサムスンも儲かるという話になってきたのだ。

韓国だから嫌いとかではなく、冷静にこれからの日本企業の生存にも関わる問題であると思う。このままでは、世界の中で置き去りになってしまう。



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